2018/06/09

[読書] 太陽を創った少年:僕はガレージの物理学者(トム・クラインズ 著)



この本の主人公テイラーは、9歳でロケットの推進剤を作り始め、11歳のとき核物理学に目覚めて放射性物質を集め始めます。医療用の放射性物質(がん細胞用のマーカ)を安価に製造するための中性子源として使うために核融合炉を創り始め、14歳で核融合炉を稼働させます。

核融合炉を稼働させるためには、恒星間レベルの真空度を実現し、5億度に耐える容器が必要なため、技術レベルは非常に高いものです。ただ頭が良いだけでなく、自分の手を動かして試行錯誤の末、動くものを作り上げてしまうことが驚異的です。

この偉業はテイラーの天才的な頭脳だけでなく、テイラーの両親の協力がなければ達成できませんでした。ガイガーカウンターが鳴りっぱなしなるような放射性物質を11歳のテイラーが集め始めたとき、それを止めさせずにテイラーの防護策の安全性を評価でき、必要な事を助言できる人を探し出しています。簡単にできることではありません。

テイラーのような天才児は、神から特別な才能を与えられた、ということで「ギフテッド」と呼ばれますが、その才能が「祝い」となるか「呪い」となるかは育った環境に強い影響を受けます。テイラーの例は稀であり、多くの場合はその才能が「呪い」となります。この本を読むことで、天才児の才能を伸ばすために親ができることを学べます。

私の娘も小学1年生となりましたが、テイラーのような特別な才能はなさそうです。しかし、あらゆる才能が平均値ということはないはずで、何か人よりも得意なことがあるはずです。娘の才能を見つけ伸ばすために、私がこの本から学んだことは次のとおりです。

1)子供にいろいろな経験をさせる
 どんな才能を持っているか分かりません。

2)子供をよく観察する
 何が得意かを見つけ出さねばなりません。

3)すばやく行動する
 子供が興味を示したとして、その興味が長く続くとは限りません。

4)自分の趣味を押し付けない
 きっと私がやりたくないことに娘は興味を示すはずです。娘の意思を尊重しなくては上手くいかないでしょう。

 

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